2013年1月12日、英字新聞「ジャパンタイムス」に、大阪の震災がれき受け入れについて記事が掲載されました。市民の活動についても詳しく記されていますので、記事と和訳を掲載します。
元記事は下記URLです。
http://www.japantimes.co.jp/text/nn20130112f1.html
<以下、記事全文及び和訳>
Osaka pushes incendiary tsunami debris plan
Move to burn 36,000 tons from Iwate, bury it in bay spooks locals
By ERIC JOHNSTON
Staff writer
大阪、津波がれき焼却政策をねじ込み
~3万6千トンの運搬・焼却・埋め立てを、地元住民は恐れている~
エリック・ジョンストン(スタッフライター)
OSAKA ― Despite fears of radioactive contamination, Osaka Prefecture is finalizing plans to begin incinerating 36,000 tons of tsunami debris from Iwate Prefecture next month.
大阪府は、放射能汚染の懸念にもかかわらず、岩手県の津波がれき3万6千トンを来月から焼却することを、確定しようとしています。
The debris is scheduled to be burned in the city of Osaka's harbor district. The resulting ash will then become landfill on Yumeshima, or "Dream Island," a man-made isle in Osaka Bay that was once a proposed site for the city's failed 2008 Summer Olympics bid.
がれきは大阪の港湾地区で焼却される予定です。焼却後の灰は夢洲に埋め立てられます。そこは、またの名を「ドリームアイランド」、かつて招致に失敗した2008年夏季オリンピック会場として提案された、大阪湾の人工島です。
Originally, the prefecture was supposed to have begun burning the debris last spring. But local opposition due to fears the incineration would create highly radioactive ash delayed the start. Critics argued that even with special filters at the incineration plant, radioactive ash would still pollute the air, and that it was folly to bury the ash in the bay area.
当初大阪府は、昨年春より焼却処理を始める予定でした。しかし、「焼却により高レベルの放射能を帯びた灰が生じるのではないか」という不安が地元住民の反対を呼び、焼却開始は遅れました。有識者たちは、「焼却場で特殊なフィルタを使用しても、放射能を帯びた灰はなお大気を汚染する」「それを港湾地区に埋めることは愚かなことだ」と主張しました。
The prefecture's maximum radiation limit for incinerated ash is 2,000 becquerels per kilogram, far stricter than the central government threshold of 8,000 becquerels. Critics, however, warned the true health hazard was being underplayed by local officials, and that it was important not to focus on the 2,000-becquerel standard but on the dangers presented by burning 36,000 tons with that degree of contamination.
大阪府は、焼却灰の放射性物質濃度を、1キログラムあたり2千ベクレル以下に制限しました。これは政府の基準値である1キログラムあたり8千ベクレルよりかなり厳しい値です。しかし有識者たちは、地元行政が明確にしない健康被害について、注意を喚起しています。そして、2千ベクレルという基準値に焦点を当てるのではなく、その汚染度のがれきを3万6千トン焼却することにより生じる危険性に目を向けるべきと警告しました。
However, after the Osaka Ishin no Kai (One Osaka)-controlled prefectural assembly gave its OK, with the backing of both Osaka Gov. Ichiro Matsui and Osaka Mayor Toru Hashimoto, who founded the local group, a test incineration of 100 tons was carried out at the end of November.
しかし、大阪維新の会が第一党の大阪府議会の可決を受けて、100トンのがれきが11月末に試験焼却されました。大阪府知事の松井一郎氏と、大阪市長の橋下徹氏は、大阪維新の会の設立者でもあります。
The resulting ash had radiation levels of 38 becquerels per kilogram, prefectural officials said.But citizens' groups in Osaka and elsewhere continued their opposition, leading to several arrests.
大阪府の担当者は、「試験焼却後の焼却灰の放射性物質濃度は、1キログラム当たり38ベクレルだった」と言います。しかし、大阪及び他地域の市民団体は反対を続け、市民らが警察に逮捕される事態が起こりました。
The most notorious was that of Hannan University professor Masaki Shimoji, one of the most visible leaders in the fight against burning the debris. He was arrested in early December for allegedly trespassing, obstructing business activities and violating an obscure railway services law.
がれき焼却を反対する人々の中で、最も目立つリーダーだった下地正樹 阪南大学教授は、12月初旬に逮捕されました。申し立てによると、「不法侵入、威力業務妨害、不明確な鉄道営業法違反」を行ったということです。
What was newsworthy about Shimoji's arrest is that it took place nearly two months after his alleged crimes.On Oct. 17, he and several others gathered at JR Osaka Station and began heading to City Hall via the eastern corridor of the station to protest the incineration of Iwate debris.
下地氏の逮捕について特筆すべきは、その行為の約2ヶ月後に逮捕されたということです。10月17日に、下地氏と市民らは、JR大阪駅に集まり、がれき焼却に抗議するために大阪市役所に向かって歩き始めました。その際、JR大阪駅の東コンコースを通過しました。
The arrest warrant stated that Shimoji led an illegal protest march through the station, and that he refused to obey the orders of station personnel. Shimoji denied the allegations, and quickly attracted the support of legal scholars and activists nationwide.
逮捕状は、「下地氏が違法なデモ行進を先導し、彼がJR職員の命令に従わなかった」という内容でした。下地氏はその申し立て内容を否定しました。逮捕後すぐに、全国の法律学者や市民活動家から下地氏らへの支援が起こり、その輪が広がりました。
"Shimoji was targeted because he was involved in the campaign to oppose city plans to incinerate imported earthquake debris throughout the nation, including Osaka, where he resides," said activists Uiko Hasegawa and Park Seung Joon in an international appeal for his release.Shimoji was freed at the end of December without charges.
長谷川羽衣子氏(緑の党共同代表)と朴勝俊氏(関西学院大学准教授)は、「下地氏が標的にされたのは、彼が震災がれき広域処理反対運動に関与していたからです」と、下地氏の釈放を求めて訴えました。下地氏は、起訴されることなく12月の終わりに釈放されました。
Now, with less than a month to go before incineration is slated to start, opponents are mounting what may be a last-ditch campaign to halt the project.
いま、焼却開始まで1ヶ月を切り、反対する市民たちの間には、焼却を止めるべく最後に踏ん張ろうとする機運が高まっています。
On Thursday, Kinuko Motoshige sent a petition on behalf of 27 citizens' groups nationwide to Prime Minister Shinzo Abe, Environment Minister Nobuteru Ishihara and two other officials in the Cabinet,asking them to put pressure on the city of Osaka to block the debris-burning plan.
木曜日に、本重きぬ子氏は、全国27の市民団体を代表して、内閣総理大臣安倍晋三氏、環境大臣石原伸晃氏他に要望書を送りました。大阪市にがれき焼却を止めさせてほしいと求める内容です。
In addition to citing various environmental reasons, the petition called on the Liberal Democratic Party government to sit down with city officials and discuss the issue in a public debate over the safety of incinerating the debris, and to not burn any of it until the dangers are completely eliminated.
政府自民党へのその要望書は、環境へのさまざまな影響・懸念を述べたうえで、「政府と市が同じテーブルでがれき焼却の安全性について公開討論会を行ってください」「危険性が完全になくなるまで焼却を中止してください」と求めています。
"Some 2,232 letters and petitions calling on the city not to burn the debris have been sent to municipal assembly members. While LDP members have opposed the burning, Osaka Ishin no Kai and New Komeito, which are the ruling parties (in the assembly), have supported it," Motoshige said.
She also noted the Osaka Prefectural Assembly is not listening to the concerns, and is simply saying the debris is safe to burn.
「大阪市議会には、『がれきを燃やさないで』という内容の請願書・陳情書が、2232通も届けられています。自民党も市会議員も焼却に反対しているのに、市議会与党である大阪維新の会と公明党が推進し続けているのです」「大阪府議会も、市民の心配する声に耳を貸さず、がれき焼却は安全だとしか言わないのです」と本重氏は語りました。
On Wednesday, prefectural and city officials, and, possibly, officials from the Environment Ministry, will meet with residents in Osaka for what is likely to be the final public meeting before the start of the incineration. Osaka officials, however, continue to claim that November's test incineration met all environmental regulations and proved the waste could therefore be burned in the same manner as conventional garbage.
1月16日水曜日に、大阪市立此花区民ホールで、大阪市がれき受け入れの最終説明会が開催されます。大阪府・大阪市・環境省の職員が住民と会い、公開で話し合う、焼却前の最後の機会となるでしょう。大阪府の職員は、「11月の試験焼却はすべての環境基準をクリアしている」「がれきは一般ごみと同じ方法でできることが立証された」と主張し続けています。
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京都市は2011年5月に「震災がれき受け入れ可能」と国に回答しました。市民の意見により2011年10月に受け入れ意思を撤回したにもかかわらず、2012年3月頃政府・産業界・マスコミ一体となった広域処理推進キャンペーンにより、2012年4月に「試験焼却後受け入れ可能性あり」と再表明しました。
2012年5月29日に行われた「第1回京都市災害廃棄物広域処理に係る専門家委員会」は200名の傍聴者で会場は満席。市民の高い注目を集めるなか、環境省側が2012年7月に要請を取り下げました。
行政は「処理計画の目処が立った」という理由で、京都市での震災がれき受け入れを見送りましたが、がれき焼却に伴う健康被害リスクについては認めていません。放射性物質等の健康影響の過小評価は、食の安全や防災等の政策にも反映することです。今後も行政を注視し、申し入れを継続する必要があると考えます。
2013年1月12日土曜日
2012年7月3日火曜日
7/3京都新聞朝刊1面「舞鶴・京丹波 処理見送り」
舞鶴・京丹波、震災がれき処理見送りへ
東日本大震災で発生した震災がれきについて、京都府内で受け入れを検討していた舞鶴市と京丹波町での処理が見送られる見通しとなったことが2日分かった。岩手県と宮城県のがれき処理にめどが立ちつつあるためで、環境省は近く府を通じて地元調整を見合わせるように伝える見込み。
環境省によると、岩手県の可燃物のがれきはほぼ処理のめどがつき、優先的に調整を行う関東や東北の自治体以外では、受け入れに向けた調整を当面見合わせるという。宮城県のがれきも可燃物の県内処理の体制が整う見通しで、年間数万トン単位で処理できる自治体に受け入れ先を絞る。
このため、全国的に受け入れ余力が小さい自治体は対象外となる。府内でも京都市以外では当面、処理に向けた準備が休止するとみられる。
環境省は今年3月に両県のがれき計約400万トンの広域処理を全国に要請していた。しかし、海に流出した家屋数などを精査した5月の見直しで、推計量は6割の247万トン(不燃物含む)に減少していた。政府は6月29日の関係閣僚会議で、7月中に震災がれき処理の全体計画を見直す方針を決めている。
府内では、福知山、宮津両市を加えた5市町が受け入れ方針を表明。焼却処理を目指す舞鶴市や、焼却灰の受け入れを検討する京丹波町は、通常時の放射線量の測定や地元説明会など準備を本格化させていた。京都市は専門家会議を設置し、受け入れに向けて検討を続けている。
【 2012年07月03日 12時30分 】
2012年6月30日土曜日
6/30毎日「震災がれき『受け入れは困難』大阪湾フェニックスが見解」
http://mainichi.jp/area/news/20120630ddn002040033000c.html
東日本大震災:震災がれき「受け入れは困難」 大阪湾フェニックスが見解
毎日新聞 2012年06月30日 大阪朝刊
関西広域連合による東日本大震災の災害廃棄物(がれき)受け入れを巡り、焼却灰の埋め立て処分場「大阪湾フェニックス」を運営する大阪湾広域臨海環境整備センターの定例理事会が29日、開かれ、センターの事務局は「施設面や法的な課題が多く、受け入れは困難」との見解を示した。最終処分の中核施設となるはずだったフェニックスでの処理見通しが立たなくなり、関西圏でのがれき受け入れに影響が出そうだ。
フェニックスは、近畿の6府県と168市町村が出資するセンターが運営。兵庫県尼崎▽大阪府泉大津▽神戸▽大阪−−の各市沖に処分場がある。市町村が焼却処分したがれきの焼却灰を受け入れるよう、広域連合が要請していた。
この日の理事会で事務局は、地元自治体との調整など法的手続きが必要(尼崎、泉大津)▽陸域部の地盤沈下が激しく、将来的に水と接触する可能性がある(神戸)▽処分場の大部分が水域で、水と接触させずに埋め立てるのは困難(大阪)−−と報告した。【熊谷豪】
東日本大震災:震災がれき「受け入れは困難」 大阪湾フェニックスが見解
毎日新聞 2012年06月30日 大阪朝刊
関西広域連合による東日本大震災の災害廃棄物(がれき)受け入れを巡り、焼却灰の埋め立て処分場「大阪湾フェニックス」を運営する大阪湾広域臨海環境整備センターの定例理事会が29日、開かれ、センターの事務局は「施設面や法的な課題が多く、受け入れは困難」との見解を示した。最終処分の中核施設となるはずだったフェニックスでの処理見通しが立たなくなり、関西圏でのがれき受け入れに影響が出そうだ。
フェニックスは、近畿の6府県と168市町村が出資するセンターが運営。兵庫県尼崎▽大阪府泉大津▽神戸▽大阪−−の各市沖に処分場がある。市町村が焼却処分したがれきの焼却灰を受け入れるよう、広域連合が要請していた。
この日の理事会で事務局は、地元自治体との調整など法的手続きが必要(尼崎、泉大津)▽陸域部の地盤沈下が激しく、将来的に水と接触する可能性がある(神戸)▽処分場の大部分が水域で、水と接触させずに埋め立てるのは困難(大阪)−−と報告した。【熊谷豪】
2012年4月12日木曜日
【4/12産経】がれき安全性問う質問状、京都市に 市民団体が提出
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120412/kyt12041202080003-n1.htm
がれき安全性問う質問状、京都市に 市民団体が提出
2012.4.12 02:08
東日本大震災で発生した震災がれきの受け入れをめぐり、市民団体の「放射能防御プロジェクト」と「子どもと未来を守る会・京都」は11日、がれきの安全性などを問う14項目の質問状を京都市に提出した。
質問状では、がれきの受け入れについて「放射性物質を拡散させ、健康障害や環境汚染を将来に引き起こすのでは」と懸念を記し、内部被曝(ひばく)の危険性も訴えている。同プロジェクトのメンバーで、1月に宮城県から避難してきた菊地敦子さん(44)は「必要な支援はがれき受け入れではなく、安全な食べ物を被災地に送ることだ」と訴えた。
市はがれきの受け入れ検討に向けた専門家委員会を今月内にも立ち上げる方針。質問状について「精査して今月中に回答したい」としている。
がれき安全性問う質問状、京都市に 市民団体が提出
2012.4.12 02:08
東日本大震災で発生した震災がれきの受け入れをめぐり、市民団体の「放射能防御プロジェクト」と「子どもと未来を守る会・京都」は11日、がれきの安全性などを問う14項目の質問状を京都市に提出した。
質問状では、がれきの受け入れについて「放射性物質を拡散させ、健康障害や環境汚染を将来に引き起こすのでは」と懸念を記し、内部被曝(ひばく)の危険性も訴えている。同プロジェクトのメンバーで、1月に宮城県から避難してきた菊地敦子さん(44)は「必要な支援はがれき受け入れではなく、安全な食べ物を被災地に送ることだ」と訴えた。
市はがれきの受け入れ検討に向けた専門家委員会を今月内にも立ち上げる方針。質問状について「精査して今月中に回答したい」としている。
【4/11MBS】VOICE「特命調査班~マル調~」でガレキ特集
MBS毎日放送「VOICE」に、ガレキ問題について意見を送りましょう!
(メール voice@mbs.jp FAX 06-6359-3622)
4/11夕方の毎日放送(TBS系)の「VOICE」では、ニュース枠で公開質問状提出が報じられた他に、特集枠でガレキ問題が扱われていました。
「特命調査班~マル調~」というコーナーです。
小出裕章京都大学助教の「放射線に被曝をするということは、どんなに微量でも危険。99.9%取れたとしても0.1%は出てしまうので必ず危険はある。放射能に関しては安全という言葉をもともと使ってはいけない。安全性を確認するとか皆さん言うけれど、そんなことはできない。どんなに低いレベルでも危険はあると覚悟しないといけない」というコメントが紹介されました。
そして、東京の焼却施設の職員の方が「バグフィルターでセシウムが取れる」と言った映像の後に、大阪のバグフィルターの製造メーカーの方が「バグフィルターでは取れません」とはっきり回答していました。
今後も、毎日放送「特命調査班~マル調~」でガレキ問題の取材を続けるとのことで、皆さんの意見を募集していました。ぜひ意見を送りましょう!
MBS毎日放送「VOICE」
メール voice@mbs.jp
FAX 06-6359-3622
京都駅で細野大臣を追い返したあの日から、少しずつだけど、世論が変わってきている気がします。
広域処理計画、おかしすぎるよ。絶対止めよう。
「放射性物質は燃やさないで!拡散しないで!」
「まずは東北関東の焼却炉に有害物質対策を!」
「限りある復興財源を被災地に直接落としてください!」
(メール voice@mbs.jp FAX 06-6359-3622)
4/11夕方の毎日放送(TBS系)の「VOICE」では、ニュース枠で公開質問状提出が報じられた他に、特集枠でガレキ問題が扱われていました。
「特命調査班~マル調~」というコーナーです。
小出裕章京都大学助教の「放射線に被曝をするということは、どんなに微量でも危険。99.9%取れたとしても0.1%は出てしまうので必ず危険はある。放射能に関しては安全という言葉をもともと使ってはいけない。安全性を確認するとか皆さん言うけれど、そんなことはできない。どんなに低いレベルでも危険はあると覚悟しないといけない」というコメントが紹介されました。
そして、東京の焼却施設の職員の方が「バグフィルターでセシウムが取れる」と言った映像の後に、大阪のバグフィルターの製造メーカーの方が「バグフィルターでは取れません」とはっきり回答していました。
今後も、毎日放送「特命調査班~マル調~」でガレキ問題の取材を続けるとのことで、皆さんの意見を募集していました。ぜひ意見を送りましょう!
MBS毎日放送「VOICE」
メール voice@mbs.jp
FAX 06-6359-3622
京都駅で細野大臣を追い返したあの日から、少しずつだけど、世論が変わってきている気がします。
広域処理計画、おかしすぎるよ。絶対止めよう。
「放射性物質は燃やさないで!拡散しないで!」
「まずは東北関東の焼却炉に有害物質対策を!」
「限りある復興財源を被災地に直接落としてください!」
2012年4月11日水曜日
【4/11MBS】京都の市民グループ がれき受け入れ反対 市に申し入れ
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120411174500557669.shtml
京都の市民グループ がれき受け入れ反対 市に申し入れ
東北の被災地のがれき受け入れについてです。
放射能汚染の拡散を心配する京都の市民グループが、市に受け入れ反対を申し入れました。
この市民グループは、被災地のがれきを受け入れることにより放射能汚染が広がると主張していて、メンバーには宮城県から自主避難している母親も含まれています。
「避難したから自分だけが大丈夫というわけではなく、被災地の思いを伝えることも私の役目と思っている」(申し入れした人・自主避難者)
京都市議会は、被災地からのがれき受け入れを前向きに検討するよう市に求める決議を行っていて、市も市内の焼却施設で安全性を確認するなど試験焼却を検討しています。
市民グループは広域処理への疑問や、京都のように放射能汚染されていない地域を被災地の子どものためにも守らなければいけないと訴えました。
「(放射能)汚染されていない地域を汚してしまうことを阻止する。(被災地に)安全な食料を届けるのが本当の支援だと思う」(申し入れした人・自主避難者)
一方、京都大学の研究グループは、震災で大量に発生したビルや橋脚などのコンクリートがれきを再利用して、放射能に汚染された土砂などを貯蔵するための容器を作ることに成功しました。
この技術によって、現地でがれきを再利用できれば広域処理の問題解決にもつながる可能性があると考えていて、研究グループでは実用に向けて急ぎたいと話しています。
(2012/04/11 19:03)
京都の市民グループ がれき受け入れ反対 市に申し入れ
東北の被災地のがれき受け入れについてです。
放射能汚染の拡散を心配する京都の市民グループが、市に受け入れ反対を申し入れました。
この市民グループは、被災地のがれきを受け入れることにより放射能汚染が広がると主張していて、メンバーには宮城県から自主避難している母親も含まれています。
「避難したから自分だけが大丈夫というわけではなく、被災地の思いを伝えることも私の役目と思っている」(申し入れした人・自主避難者)
京都市議会は、被災地からのがれき受け入れを前向きに検討するよう市に求める決議を行っていて、市も市内の焼却施設で安全性を確認するなど試験焼却を検討しています。
市民グループは広域処理への疑問や、京都のように放射能汚染されていない地域を被災地の子どものためにも守らなければいけないと訴えました。
「(放射能)汚染されていない地域を汚してしまうことを阻止する。(被災地に)安全な食料を届けるのが本当の支援だと思う」(申し入れした人・自主避難者)
一方、京都大学の研究グループは、震災で大量に発生したビルや橋脚などのコンクリートがれきを再利用して、放射能に汚染された土砂などを貯蔵するための容器を作ることに成功しました。
この技術によって、現地でがれきを再利用できれば広域処理の問題解決にもつながる可能性があると考えていて、研究グループでは実用に向けて急ぎたいと話しています。
(2012/04/11 19:03)
【4/11NHK】「がれき受け入れ」で質問状
http://www3.nhk.or.jp/kyoto/lnews/2014334692.html
「がれき受け入れ」で質問状
東日本大震災で出たがれきの処理をめぐって、受け入れに反対する市民らのグループが、11日、京都市に対し質問状を提出しました。被災地のがれきの処理をめぐって京都市は「安全性が確認できれば受け入れる」とする考えを示しています。
11日、京都市中京区にある市の担当の部の部屋に、京都市民や、被災地から市内に自主避難している人などおよそ10人が集まり、質問状を提出しました。
質問状では、がれきの運搬や分別などの際に放射性物質が漏れれば、内部被ばくの危険性があるのではないかや、放射能汚染の危険だけでなく、がれきに含まれると考えられるアスベストやヒ素などの危険はないかなど14の項目について市の見解をただしています。
質問状を提出した、宮城県名取市から京都市内に避難している女性は「放射能への不安から避難してきたのに、がれきの焼却で再び放射能におびえるようなことになってほしくない。子どもたちのためにも危険性を広げない判断をしてほしい」と話しています。
京都市施設整備課の渡邉晋一郎課長は「がれきの受け入れに関しては専門家と検証した上で、対応していきたい」と話していました。京都市は質問状について、4月中には回答したいとしています。
2012年04月11日 16時23分
「がれき受け入れ」で質問状
東日本大震災で出たがれきの処理をめぐって、受け入れに反対する市民らのグループが、11日、京都市に対し質問状を提出しました。被災地のがれきの処理をめぐって京都市は「安全性が確認できれば受け入れる」とする考えを示しています。
11日、京都市中京区にある市の担当の部の部屋に、京都市民や、被災地から市内に自主避難している人などおよそ10人が集まり、質問状を提出しました。
質問状では、がれきの運搬や分別などの際に放射性物質が漏れれば、内部被ばくの危険性があるのではないかや、放射能汚染の危険だけでなく、がれきに含まれると考えられるアスベストやヒ素などの危険はないかなど14の項目について市の見解をただしています。
質問状を提出した、宮城県名取市から京都市内に避難している女性は「放射能への不安から避難してきたのに、がれきの焼却で再び放射能におびえるようなことになってほしくない。子どもたちのためにも危険性を広げない判断をしてほしい」と話しています。
京都市施設整備課の渡邉晋一郎課長は「がれきの受け入れに関しては専門家と検証した上で、対応していきたい」と話していました。京都市は質問状について、4月中には回答したいとしています。
2012年04月11日 16時23分
2012年4月10日火曜日
【4/10産経】がれき受け入れ反対市民と山田知事が個別面談 京都
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120410/kyt12041002030004-n1.htm
がれき受け入れ反対市民と山田知事が個別面談 京都
2012.4.10 02:02
東日本大震災で発生したがれきの受け入れをめぐる問題で、山田啓二知事は9日、受け入れに反対する市民一人と府庁で個別に面談した。
府庁を訪れたのは、細野豪志環境相や山田知事が参加して先月31日にJR京都駅前で開かれた街頭イベントに来ていた京都市伏見区の飲食店勤務、福島匠さん(33)。その場で山田知事に「一対一で対話をしたい」と申し入れていた。
面談は非公開。福島さんによると、予定されているがれき試験焼却の一般公開や放射線物質を自ら測定することを要請。山田知事は「今後考えていきたい」と確約を避けたという。
面談後、福島さんは「きちんと検査結果などを情報公開してほしい」と話した。
がれき受け入れ反対市民と山田知事が個別面談 京都
2012.4.10 02:02
東日本大震災で発生したがれきの受け入れをめぐる問題で、山田啓二知事は9日、受け入れに反対する市民一人と府庁で個別に面談した。
府庁を訪れたのは、細野豪志環境相や山田知事が参加して先月31日にJR京都駅前で開かれた街頭イベントに来ていた京都市伏見区の飲食店勤務、福島匠さん(33)。その場で山田知事に「一対一で対話をしたい」と申し入れていた。
面談は非公開。福島さんによると、予定されているがれき試験焼却の一般公開や放射線物質を自ら測定することを要請。山田知事は「今後考えていきたい」と確約を避けたという。
面談後、福島さんは「きちんと検査結果などを情報公開してほしい」と話した。
2012年4月9日月曜日
【4/9NHK】がれき受け入れで府に質問書
http://www3.nhk.or.jp/kyoto/lnews/2014334692.html
がれき受け入れで府に質問書
東日本大震災で出たがれきの受け入れをめぐって、住民らのグループが、9日、京都府庁で京都府の山田知事と面談し質問状を提出しました。
被災地のがれきの処理をめぐっては京都府内で受け入れの検討を進める市や町が出ていて、山田知事も受け入れに前向きな姿勢を示しています。
これについて、9日午後、京都府庁に府内に住む住民らおよそ10人が集まり、代表者が山田知事と面談の上、質問状を手渡しました。質問状では、環境省や関西広域連合が策定したがれきの受け入れの基準は、食べ物などからの内部被ばくを考慮していないとして、基準の策定を求めるとともに知事としての見解などを求めています。今回の面談は、3月に山田知事と細野環境大臣が京都市内でがれきの受け入れへの理解を求めるチラシを配布しようとしたところ住民の抗議で中止になったため、住民側から改めて話し合いの場を求め、実現したものです。
知事と面談した京都市に住む福島匠さん(33)は「知事も国や自治体の間で中立的な立場で考えていると感じた。今後、試験焼却などの際は府民へ公開した形で行って欲しい」と話しています。
04月09日 18時27分
がれき受け入れで府に質問書
東日本大震災で出たがれきの受け入れをめぐって、住民らのグループが、9日、京都府庁で京都府の山田知事と面談し質問状を提出しました。
被災地のがれきの処理をめぐっては京都府内で受け入れの検討を進める市や町が出ていて、山田知事も受け入れに前向きな姿勢を示しています。
これについて、9日午後、京都府庁に府内に住む住民らおよそ10人が集まり、代表者が山田知事と面談の上、質問状を手渡しました。質問状では、環境省や関西広域連合が策定したがれきの受け入れの基準は、食べ物などからの内部被ばくを考慮していないとして、基準の策定を求めるとともに知事としての見解などを求めています。今回の面談は、3月に山田知事と細野環境大臣が京都市内でがれきの受け入れへの理解を求めるチラシを配布しようとしたところ住民の抗議で中止になったため、住民側から改めて話し合いの場を求め、実現したものです。
知事と面談した京都市に住む福島匠さん(33)は「知事も国や自治体の間で中立的な立場で考えていると感じた。今後、試験焼却などの際は府民へ公開した形で行って欲しい」と話しています。
04月09日 18時27分
2011年10月25日火曜日
【10/25京都新聞】震災ごみ受け入れ一転撤回 府内5市町・事務組合
京都新聞の1面トップに掲載です!

震災ごみ受け入れ一転撤回 府内5市町・事務組合
(2011年10月25日 京都新聞朝刊1面)
東日本大震災で発生した災害ごみの処理問題で、環境省が今月、全国自治体に処分を打診したことに対し、当初協力の意向を示していた京都府の4市町1一部事 務組合のすべてが受け入れ方針を撤回したことが24日、分かった。放射能汚染 への懸念から滋賀県でも同様の事態になっている。受け入れに悩む自治体は多 く、環境省は対応に迫られそうだ。
被災地では津波で流されたがれきなど2300万トンのごみが発生し、環境省は自治体に対し、4月に協力を要請した。京都府内では京都市など4市町1事務 組合が受け入れる意向を示していた。
本格的な広域処理に入るため10月に再度意向確認したところ、「年5万トンが処理可能」と回答した京都市は、「国の安全基準が明確でなく、現段階では検討できない」と受け入れを撤回。南丹市と京丹波町の船井郡衛生管理組合も「住 民理解が得られなければ処分できない」と慎重姿勢に転じ、舞鶴市、亀岡市と伊 根町も「受け入れ困難」と回答した。
国は放射能の安全基準を焼却灰は「1キロ当たり8千ベクレル以下」と定めた が、焼却時の明確な基準はなく、「安全基準が不備」との指摘が自治体から出て いる。受け入れを撤回した府内市町も「安全性について住民理解は得られない」と判断した。滋賀県内でも4市と2一部事務組合が当初の調査で、がれきの破砕か焼却によ る廃棄物を受け入れる余裕があると回答していたが、再調査で受け入れを検討している自治体などはなかった。
4月要請時には572団体が受け入れる意向を示したが、全国的にも受け入れ に消極的な回答をする自治体が多く、環境省は回答期限の21日になって焼却時 の目安を「1キロ当たり240~480ベクレル以下」と通知。「期限後も協力 を呼び掛ける。安全基準は最大限示したはずで、復興のため自治体の協力をお願 いしたい」(廃棄物対策課)とする。
しかし、住民の不安が広がる中、自治体の受け入れがどこまで進むのか、見通しは立っていない。
(記事引用ここまで)
当初受け入れ姿勢だった京都市が、国に対し「受け入れを検討できない」と回答しました。
10月21日(金)、市議会・決算特別委員会の市長総括質疑において、山中渡市議が質問し、門川市長は、
「調査票は提出済み。国の基準がないなかで受け入れについて具体的検討はできない。京都市・大阪市・神戸市・堺市政令指定4市で統一して回答した」
「原発再稼動は国が判断すべきで自分が今回答しないが、新規原発はつくらない、できるだけ早く(山中市議から「5~10年か」と問われ、門川市長は肯定)再生可能エネルギーに転換することは国民の意志です」
ということを回答したそうです。(傍聴した方のメモです)
京都市は5月に「がれき受け入れ可」と表明してました。市役所には「見直してほしい」と500件以上の意見が寄せられたそうです。
6月には市民有志が3170筆の署名を集め、以降も市議や市担当者を訪問したりしてきました。
市議会のくらし環境委員会でも活発に議論され、9月定例会では桜井泰広市議、片桐直哉市議から代表質問が行われました。
10月に入り、環境省から自治体へ再調査票が送られると、再び多くの市民が市役所に電話をしました。
こうした市民の動き、市会での議論により、京都市の回答が変わったのだと思います。
引き続き市の動向を注視しつつ、今度は国に対し、国民の声を届けたいと思います。
2011年10月22日土曜日
【10/22京都新聞】がれき処理の協力 国、東電の除染前提
【10/22京都新聞】震災ごみ受け入れ 京都市「検討せず」
2011年10月15日土曜日
【10/15朝日】横浜市検査でもストロンチウム検出 港北区の側溝
http://www.asahi.com/national/update/1014/TKY201110140533.html
横浜市検査でもストロンチウム検出 港北区の側溝
(2011年10月15日5時31分 朝日)
市民から「放射線量が高い場所がある」との指摘を受けて周辺の土壌の検査を進めていた横浜市は14日夜、港北区大倉山5丁目の道路の側溝の堆積(たいせき)物から1キロあたり129ベクレルの放射性ストロンチウムを検出したと発表した。ストロンチウム89と同90を合わせた値。同じ物から放射性セシウムも3万9012ベクレル検出した。
また、同区新横浜3丁目にある噴水(停止中)の底の部分にあった堆積物からもストロンチウム59ベクレル、セシウム3万1570ベクレルを検出した。結果について市は「東京電力福島第一原発の事故に由来するものと考えている。危険性を判断できない。国と協議したい」と説明した。
港北区は福島第一原発から約250キロ離れている。
横浜市検査でもストロンチウム検出 港北区の側溝
(2011年10月15日5時31分 朝日)
市民から「放射線量が高い場所がある」との指摘を受けて周辺の土壌の検査を進めていた横浜市は14日夜、港北区大倉山5丁目の道路の側溝の堆積(たいせき)物から1キロあたり129ベクレルの放射性ストロンチウムを検出したと発表した。ストロンチウム89と同90を合わせた値。同じ物から放射性セシウムも3万9012ベクレル検出した。
また、同区新横浜3丁目にある噴水(停止中)の底の部分にあった堆積物からもストロンチウム59ベクレル、セシウム3万1570ベクレルを検出した。結果について市は「東京電力福島第一原発の事故に由来するものと考えている。危険性を判断できない。国と協議したい」と説明した。
港北区は福島第一原発から約250キロ離れている。
2011年10月14日金曜日
【10/14読売】横浜市検査でもストロンチウム…港北の2か所
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111014-OYT1T01201.htm
横浜市検査でもストロンチウム…港北の2か所
(2011年10月14日21時37分 読売新聞)
横浜市港北区のマンション屋上に堆積した土砂から民間分析機関の測定で放射性物質のストロンチウムが検出された問題で、横浜市は14日、同区内の2か所で採取した堆積物から、1キロ・グラム当たり59ベクレルと129ベクレルのストロンチウムを検出したと発表した。
同市は、東京電力福島第一原発の事故によるものとみている。同原発の100キロ圏外でストロンチウムの検出を自治体が確認したのは初めて。
同市は今後、国に検査結果を伝えるとともに、100キロ圏外でもストロンチウムの測定を行うよう求めていく。
同市は、同マンションと、その近くで高い値の放射性セシウムが検出されていた地点の計3か所で測定。マンションについては、住民の同意が得られていないとして、値を公表しなかった。今回の検査は、半減期約30年のストロンチウム90と半減期約50日の同89を分けずに行ったため数値は合計。
横浜市検査でもストロンチウム…港北の2か所
(2011年10月14日21時37分 読売新聞)
横浜市港北区のマンション屋上に堆積した土砂から民間分析機関の測定で放射性物質のストロンチウムが検出された問題で、横浜市は14日、同区内の2か所で採取した堆積物から、1キロ・グラム当たり59ベクレルと129ベクレルのストロンチウムを検出したと発表した。
同市は、東京電力福島第一原発の事故によるものとみている。同原発の100キロ圏外でストロンチウムの検出を自治体が確認したのは初めて。
同市は今後、国に検査結果を伝えるとともに、100キロ圏外でもストロンチウムの測定を行うよう求めていく。
同市は、同マンションと、その近くで高い値の放射性セシウムが検出されていた地点の計3か所で測定。マンションについては、住民の同意が得られていないとして、値を公表しなかった。今回の検査は、半減期約30年のストロンチウム90と半減期約50日の同89を分けずに行ったため数値は合計。
【10/14毎日】ストロンチウム:別の2カ所でも検出 横浜市発表
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111015k0000m040096000c.html
ストロンチウム:別の2カ所でも検出 横浜市発表
(2011年10月14日21時27分 最終更新10月14日23時54分 毎日新聞)
横浜市港北区のマンションで放射性ストロンチウムが検出された問題で、市は14日、同区内の別の2カ所でも1キロあたり最大129ベクレルの放射性ストロンチウムを検出したと発表した。同区大倉山のマンション屋上の堆積(たいせき)物を住民の依頼で「同位体研究所」(同市鶴見区)が測定した結果、1キロあたり195ベクレル検出されたため、市が改めて同研究所に依頼していた。
市によると、同区大倉山の道路側溝の堆積物からストロンチウム89(半減期約50日)とストロンチウム90(同約30年)を合わせた数値で1キロあたり129ベクレル、同区新横浜の停止中の噴水の底で乾燥した泥から同59ベクレルが検出された。市は「市だけでは危険性を判断できないので、国と連携して対策を取りたい」と話している。
最初に検出されたマンション屋上の堆積物も改めて測定したが、市は「マンション管理組合の了解を得ていない」として、数値を公表していない。【杉埜水脈】
ストロンチウム:別の2カ所でも検出 横浜市発表
(2011年10月14日21時27分 最終更新10月14日23時54分 毎日新聞)
横浜市港北区のマンションで放射性ストロンチウムが検出された問題で、市は14日、同区内の別の2カ所でも1キロあたり最大129ベクレルの放射性ストロンチウムを検出したと発表した。同区大倉山のマンション屋上の堆積(たいせき)物を住民の依頼で「同位体研究所」(同市鶴見区)が測定した結果、1キロあたり195ベクレル検出されたため、市が改めて同研究所に依頼していた。
市によると、同区大倉山の道路側溝の堆積物からストロンチウム89(半減期約50日)とストロンチウム90(同約30年)を合わせた数値で1キロあたり129ベクレル、同区新横浜の停止中の噴水の底で乾燥した泥から同59ベクレルが検出された。市は「市だけでは危険性を判断できないので、国と連携して対策を取りたい」と話している。
最初に検出されたマンション屋上の堆積物も改めて測定したが、市は「マンション管理組合の了解を得ていない」として、数値を公表していない。【杉埜水脈】
2011年10月4日火曜日
【10/4毎日】最終処分場水からセシウム 柏市、利根川へ放流停止
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20111004ddlk12040132000c.html
東日本大震災:最終処分場水からセシウム 柏市、利根川へ放流停止/千葉
(2011年10月4日 毎日新聞 地方版)
柏市は3日、東京電力福島第1原発事故の影響で放射性物質の濃度が高い清掃工場の焼却灰を埋めて「一時保管」している市最終処分場(同市布施)で、浸出水と放流水から1リットル当たり最高31ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。市は検出直後から放流を停止し、施設内で保管している。
焼却灰を含む埋め立て地の上に雨が降り、処分場の底に染み出した浸出水は、場内の水処理施設で浄化され、1日平均40トンが利根川に放流されていたが、9月17日の測定で放射性セシウムが初検出された。国の排水濃度限度はセシウム134が同60ベクレル、セシウム137が同90ベクレルだが、同27日の浸出水のセシウム134は同15ベクレル、セシウム137は同16ベクレル。市は「健康に影響が出るレベルではない」と説明している。
市は放射性物質を吸着するゼオライトなどを設置して、放射能濃度が下がってから放流を再開するという。
市は6月、焼却灰約25トンを最終処分場に搬入したが、その直後に1キロ当たり最高4万9800ベクレルの放射性物質による汚染が判明。近く灰を掘り出し、今月末までにドラム缶に移し、豪雨などで漏れ出さないようにする工事を予定している。
◇休止を正式発表--南部の清掃工場
また、柏市の秋山浩保市長は3日の定例記者会見で、清掃工場「南部クリーンセンター」の運転休止を正式に発表した。センター内で一時保管中の高濃度の焼却灰の移送先について、秋山市長は国が県に設置を要請する中間貯蔵施設計画の進展に期待を寄せた。
灰の体積を濃縮する高性能の南部センターを休止する一方、炉の形式が古い北部クリーンセンターでごみを焼却すると灰の濃度は国の基準値以下のため、市民から「放射能が大気中に漏れているのでは」という不安の声が出ている。秋山市長は「炉の排ガスから放射性物質は検出されていない。工場周囲の空間放射線量も上がっていない」と安全性を強調した。【早川健人】
東日本大震災:最終処分場水からセシウム 柏市、利根川へ放流停止/千葉
(2011年10月4日 毎日新聞 地方版)
柏市は3日、東京電力福島第1原発事故の影響で放射性物質の濃度が高い清掃工場の焼却灰を埋めて「一時保管」している市最終処分場(同市布施)で、浸出水と放流水から1リットル当たり最高31ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。市は検出直後から放流を停止し、施設内で保管している。
焼却灰を含む埋め立て地の上に雨が降り、処分場の底に染み出した浸出水は、場内の水処理施設で浄化され、1日平均40トンが利根川に放流されていたが、9月17日の測定で放射性セシウムが初検出された。国の排水濃度限度はセシウム134が同60ベクレル、セシウム137が同90ベクレルだが、同27日の浸出水のセシウム134は同15ベクレル、セシウム137は同16ベクレル。市は「健康に影響が出るレベルではない」と説明している。
市は放射性物質を吸着するゼオライトなどを設置して、放射能濃度が下がってから放流を再開するという。
市は6月、焼却灰約25トンを最終処分場に搬入したが、その直後に1キロ当たり最高4万9800ベクレルの放射性物質による汚染が判明。近く灰を掘り出し、今月末までにドラム缶に移し、豪雨などで漏れ出さないようにする工事を予定している。
◇休止を正式発表--南部の清掃工場
また、柏市の秋山浩保市長は3日の定例記者会見で、清掃工場「南部クリーンセンター」の運転休止を正式に発表した。センター内で一時保管中の高濃度の焼却灰の移送先について、秋山市長は国が県に設置を要請する中間貯蔵施設計画の進展に期待を寄せた。
灰の体積を濃縮する高性能の南部センターを休止する一方、炉の形式が古い北部クリーンセンターでごみを焼却すると灰の濃度は国の基準値以下のため、市民から「放射能が大気中に漏れているのでは」という不安の声が出ている。秋山市長は「炉の排ガスから放射性物質は検出されていない。工場周囲の空間放射線量も上がっていない」と安全性を強調した。【早川健人】
2011年8月18日木曜日
【8/18京都府知事会見】震災瓦礫の受け入れについての見解
質疑において、以下のようなやりとりがされています。
記者:(五山の送り火の)結果として、放射性物質の問題が出て、今後震災瓦礫の受け入れに対して府民感情に影響が出ないか。
知事:そうですね。ここはやはり、私たちは毅然とすべきだと思います。行政は安全基準をしっかりと示して、安心なものはきちんと指示や始末をしていく。そして危ないものは、これはやはり府民の安心・安全を考えて受け入れない。これを明確にしていくべきだと思いますので、その姿勢を貫くべきだなと思っています。
2011年6月29日水曜日
【6/29産経】「放射線」恐れ反対要望500件 被災地のごみ受け入れ問題 京都市
「放射線」恐れ反対要望500件 被災地のごみ受け入れ問題 京都市
(2011年6月29日 msn産経ニュース)
京都市が市内4カ所のクリーンセンターで東日本大震災被災地のごみ焼却に関し、受け入れ可能量を環境省に回答したことについて、同市内の幼い子を持つ親たちでつくる市民サークル「京都ママ・パパの会」が28日、10マイクロシーベルト以上の放射線を含むゴミの受け入れ、焼却をしないよう市に要望した。
◆市「決定ではない」
市は同省の協力依頼を受けて、年間5万トンの受け入れが可能と同省に伝えた。これに対し同会メンバーらが反発。街頭やインターネット上で署名集めを展開し、約3170人分を集め、この日、市に提出した。
市施設管理課によると、被災地からのごみ受け入れに関し、同様の要望がこれまでにも約500件寄せられたという。担当者は「受け入れはまだ正式に決まっていない。環境省からの打診に、受け入れ可能数量を答えただけなので、ただちに受け入れが始まることはない」と説明。「受け入れが決定した場合でも、市として安全性の確認をとっていくと同時に、市民の理解を得られるようにしたい」としている。
【6/29毎日】東日本大震災:放射性廃棄物受け入れ反対 京都市に3170人署名提出/京都
東日本大震災:放射性廃棄物受け入れ反対 京都市に3170人署名提出/京都
(2011年6月29日 毎日新聞)
京都市が東日本大震災の被災地で出た廃棄物の受け入れに協力の姿勢を示していることを巡り、子どもを持つ人たちで作る市民団体が28日、廃棄物の中に放射性廃棄物が含まれている可能性があるとして、受け入れに慎重な対応を求める約3170人分の署名を市に提出した。
署名を提出したのは市民団体「放射能から子どもを守る京都・ママ・パパの会」。同会では、市が環境省からの照会に、年間5万トンの廃棄物の受け入れが可能と回答したことを受け、年間10マイクロシーベルト以上の放射線量の震災廃棄物は京都に持ち込まないことや焼却しないことを市に求める署名活動を実施。今月15~26日まで街頭やインターネット上で呼びかけたところ、全国から署名が集まった。
2011年6月28日火曜日
【6/28京都新聞】災害ごみの処分、震災前の国基準守れ 京都市に署名
災害ごみの処分、震災前の国基準守れ 京都市に署名
(2011年06月28日 22時20分 京都新聞)
京都市内の保護者でつくる「放射能から子どもを守る京都ママ・パパの会」は28日、市が受け入れの意向を示している東日本大震災の災害ごみについて、震災前の国基準である「年間線量10マイクロシーベルト」以上のごみを処分しないよう求める3170筆の署名を市に提出した。
署名を手渡した主婦の岩佐明子さん(40)は「焼却炉周辺の住民は不安で、受け入れに住民合意をとってほしい」と要望した。
市は年間5万トンの受け入れ方針を決めている。国は原子力発電所から出るごみを一般処分できる基準として「10マイクロシーベルト」と定めているが、がれきなどの処分基準はなく、環境省が検討している。
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